皮膚が弱いフレンチ・ブルドッグの洗い方

フレンチ・ブルドッグの洗い方
スキンケア

フレンチブルドッグのような毛の短い犬は、毛の長い犬と比べるとシャンプーがしやすいと思いませんか?もちろん、毛の量が少ない分、洗浄〜乾燥までの行程にかかる時間は、フレンチブルドッグの方が短く済みます。

しかし、実は『洗い方に注意が必要』な犬種です!フレンチブルドッグは皮膚が弱い子が多いため、やみくもにシャンプーをすると大変なことになってしまいます。(皮膚が弱い子は、顔や足回りが赤いなり、かゆがったり、体に十円玉ハゲの様な脱毛が出来たりします。)今回はフレンチブルドッグさんを始めとする『硬くて短い被毛をもったワンちゃんの洗い方』について解説していきます。

■ 洗い方に気をつけて

① 皮膚の問題

短毛の犬は皮膚の状態が見えやすいですよね。フケやブツブツなどが一目瞭然、すると皮膚をラバーブラシやスポンジなどでキレイにしたい!お掃除みたいに汚れをこすって洗い流せば早く治るんじゃないか?と思われるかもしれません。これらの手法・・・ぜっっったいに禁物です!どんなシャンプーでも刺激性があるからです。さらに、シャンプーメーカーは、水で薄める事を想定してシャンプー濃度を決定しています。シャンプーを直接皮膚にかけてゴシゴシ洗うとどうなるか、少しイメージ出来たでしょうか?

② 被毛の問題

フレンチブルドッグは毛が短く、太くて硬いのが特徴です。太くて硬い被毛というのが少し厄介になります。何も考えずに皮膚をゴシゴシとシャンプーする、硬い毛が毛穴の中で動き、時には毛穴の壁を傷つきてしまいます。その傷にシャンプー剤が入ってしまうと・・・もうお分かりですね。毛穴に炎症が起きてしまうのです。

フレンチ・ブルドッグ 毛穴 炎症 シャンプー後毛包炎

この現象をシャンプー後毛包炎といいます。これはフレンチブルドッグ以外でも、毛の硬い犬種に多く見られます。例えば、ジャックラッセル・テリア、ミニチュア・ピンシャー、ラブラドール・レトリバーなどが挙げられます。

 

■ では、どのように洗えば良いの?

色々注意点を挙げたので、少しシャンプーするのが怖くなってしまいましたか?自信をもってシャンプー出来るように、正しいシャンプーの方法をしっかりと解説していきますね!

①まずはシャンプー前のすすぎが重要

シャワーを使ったすすぎで取れる汚れは水流でなるべく取ってしまいましょう。シャワーヘッドの目の細かいものを使用すると、より効果的に汚れを落とすことができます。

また、すすぎの代わりにお風呂(桶)に入る事もオススメです。この時、皮膚をマッサージするのもよいでしょう。すすぎの段階で皮膚と毛にしっかりと水を含ませておくと、シャンプーがとても楽になります。

すすぎ 風呂

 

②そして、シャンプー

シャンプー剤を皮膚に直接かける事は絶対にやめましょう!そして、シャンプー剤を皮膚で泡立てるのではなく、事前にお風呂桶やペットボトルなどで泡立てておいてから使用します。ペットボトルに少量のぬるま湯とシャンプーを入れて振り、できた泡を風呂桶にとってさらに柔らかいスポンジで揉むと、きめ細やかな泡が立ちます。また、最近は泡で出て来るタイプのシャンプーが増えているので、そちらを使ってみても良いでしょう。

そして、泡が出来たら何度も犬の皮膚の上にかけてあげましょう。汚れの強い部分は手のひら全体でやさしくマッサージするように洗いましょう。このときに、できる限り毛の方向(頭から尾、肩から足先など)に逆らわないようにする事がポイントです。

③シャンプー後のすすぎ

シャンプーが終わった後は、シャンプー成分が残らないよう十分な時間をかけてすすぎを行います。シャンプー成分が残るのは皮膚への刺激になってしまうので、気をつけましょう!また、すすいだ後の保湿も忘れずに行ってあげてくださいね。

④乾かす

乾かす時にも注意が必要です。皮膚を硬いタオルでゴシゴシせず、柔らかくて吸水性の良いタオルで巻き、タオルに水分を吸わせましょう。フレンブルドッグの場合、バスタオル3枚程度使って頂く事があるくらい、タオルドライが重要となります。タオルドライで乾かなかった部分は、低温に設定したドライヤーをあてて乾かします。

タオルドライ ドライヤー

 

■ まとめ

今回はフレンチブルドッグさんをはじめとした『硬くて短い被毛をもったワンちゃんの洗い方』について記事を書かせて頂きました。参考になりましたか?少し小難しく感じるかもしれませんが、やってみたら意外と簡単だと思いますよ。
シャンプーは労力のいるスキンケアなので、しっかりと正しいやり方を学び、間違った方法で逆効果が出ないようにしたいですね。これから皮膚病が多くなる季節ですが、日々のスキンケアを意識して、快適な日々を過ごしましょう!

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