犬へのシャンプーの方法知っていますか?
シャンプートラブルが多い犬種のM・シュナウザーさん。実は、毛の硬さに秘密があります。
「シャンプートラブルは、それまで大丈夫であってもある日突然起こることがありますか?」という質問を頂きました。話を聞いてみるとどうやらシャンプーの方法に原因がありそうでしたので、今回は『シャンプーの方法』について解説したいと思います。
■ シャンプートラブルとは?
その名の通り、『シャンプーをする事によって引き起こされるトラブル』です。以下のような症状が特徴的で、時には強い痛みを伴う事もあります。
- 急速に発症
- 皮膚が赤くなる
- 皮膚が痒くなる
- 皮膚が腫れ上がる
シャンプー後に赤くなった皮膚
■ なんで起こるの?
シャンプートラブルが起こる理由は幾つかあります原因として、シャンプーが合わない/原液を皮膚にかけている/泡で優しく洗えていないetc…色々ありますが、今回は『シャンプーの方法』について解説したいと思います。
■ シャンプーの方法
「え、シャンプーの方法なんて大事なの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、犬のシャンプーの方法はとても大切です。何故なら『毛の方向に逆らったシャンプー/グルーミングによる毛穴の傷害』が引き起こされるからです。
愛犬の毛の流れを見てみて下さい。『頭側から尾側に向かって生えている』のが分かるのではないでしょうか?
イラストで毛の流れをイメージしてみて下さい
『頭側から尾側に向かって優しくシャンプー』した方が良い事が理解頂けるのではないでしょうか。では、毛の流れを無視して、シャンプーやグルーミングをするとどうでしょうか?
シャンプーの仕方が悪いと毛包を傷つけてしまいます
毛の流れを無視して尾側から頭側に向かって乱暴にシャンプーしてしまうと、毛が暴れて毛包を傷つけてしまいます。もちろんトラブルにまで発展しない事もありますが、注意が必要です。特に注意が必要なのは、以下の特徴がある犬種や部位です。
- 短毛種
- 毛の硬い犬種
- 背中側
犬種で言うと、M・シュナウザー/フレンチ・ブルドッグ/ジャックラッセルテリアなどは要注意です。
■ まとめ
いかがでしたでしょうか?先日も「皮膚病を治したい一心で一生懸命シャンプーをしています!」というフレンチ・ブルドッグのオーナーさんに、『シャンプーの方法を正しくしてもらっただけで皮膚病が改善した』というような事がありました。
筋トレを間違った方法でやってしまうと、筋肉が付かない上に身体を傷めてしまう、という事がありますよね。どんな事でも『正しい方法を知る』という事が大切です。一度立ち止まってシャンプーの見方を見直してみてはいかがでしょうか?
何かトラブルが起こった際に相談できる動物病院のかかりつけ医や獣医皮膚科医がいることも大切ですね。
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