愛犬がケガをしちゃった!こんなとき、シャンプーしても大丈夫ですか?
ワンちゃんと暮らしていると、思わぬところでケガをしてしまうことがあると思います。階段を踏み外してしまったり、落ちていたクギを踏んでしまったり…などなど、予期せぬ危険は日常の中にたくさんあります。
ケガをしたときのシャンプーは?
さて、そんなときのシャンプーはどうしたらいいのでしょうか?ケガをした部位、皮膚の状態にもよりますが、基本的にシャンプーは控えて下さい。一見、傷のある部位を洗ってあげた方が治りが早い気もしますが、あまり効果的ではありません。傷口を治すために、身体が自分で血液成分を出して頑張っているところにシャンプーしてしまうとその成分も流されてしまいます。
またシャンプー剤の刺激は強すぎるので、傷口にシャンプーがしみると、シャンプー後もワンちゃんが気にしてずっと舐めてしまうかもしれません。ワンちゃんのお口の中は、人の口と同様にたくさんの菌がいます。そんなお口で傷口を舐めてしまうと、さらに感染を起こし炎症は広がってしまいます。こうなってしまうと、結果的に治りは遅くなってしまいますね。
傷口が汚れていたら?
では、傷口が土やホコリで汚れている場合はどうしたら良いでしょうか?
もちろん、そういった場合は傷口を洗います。傷口を洗う場合は、人肌程度に温めた生理食塩水がオススメです。生理食塩水とは、身体の細胞内の溶液と浸透圧(しんとうあつ)が等しい食塩水のことです。生理食塩水は薬局でも買えますし、ご自宅で作ることも可能です。
体液と浸透圧が同じ、ということは傷口の細胞と、洗浄時に使用する生理食塩水の間での水分子の移動がないので、傷口の痛みを感じにくいのですね。
それでもシャンプーする場合の注意点
例えば皮膚病の治療のために、傷口があるけれどどうしてもシャンプーが必要な場合もあるかもしれません。そういった場合は次のことに気をつけましょう。
①低刺激のシャンプーを使ってあげる
アレルギー性皮膚炎のワンちゃん用に開発された低刺激シャンプーなどを使うと優しく洗ってあげられますよ。泡で出てくるタイプがオススメです。
②傷口は避ける
ワンちゃんはただでさえ傷口に敏感になっていますので、十分注意しましょう。
③シャンプー剤が残らないよう、しっかりすすぐ
シャンプー剤のすすぎ残しは、傷のあるなしに関わらず皮膚に負担を与えることがほとんどです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ワンちゃんのケガは気を付けていても予期せぬことで起こるものです。そうなったときも、かかりつけの獣医さんに相談して落ち着いて対応してあげましょう。
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