季節によって犬に使うシャンプーは変えるべき?

ダックスフンド シャンプー
スキンケア

みなさんは、愛犬をシャンプーするとき、1年中同じものを使っていますか?それとも、季節によってシャンプーを変えていますか?必ずしも季節によってシャンプー剤を変えなくてはいけないということはありません。ただし、季節によって肌質が変わる子には、シャンプーの使い分けが必要になります。

■ 夏は犬もベタベタする

夏 ひまわり
夏は気温も湿度も高いため、皮膚の状態が悪くなりやすく、ベタつきが目立ちます。夏の肌に感じる不快感は犬も私たち人間と同じなんですね。よく見られる皮膚の状態を以下に挙げます。

  • ①皮脂の増加(ベタつき)
  • ②多汗(たかん)
  • ③細菌やマラセチア菌といった常在菌の増殖

→毎年温かくなると愛犬が「膿皮症(のうひしょう)」や「マラセチア性皮膚炎」と診断されてしまう方はいらっしゃいませんか?これら常在菌の増殖が原因なのです。

それぞれのスキンケアによる対処法は以下になります。

①クレンジングを強化することによって、毛穴の洗浄を意識する

今は私たち人間と同様に、犬にもシャンプー前の、皮膚が乾いた状態で使用するクレンジング剤が出ています。毛穴のベタベタを溶かし出す、といったイメージです。

②皮膚のpHを調整する

犬の皮膚のpHはアルカリ性です。細菌はアルカリ性の環境で繁殖しやすいので、シャンプーや炭酸泉、炭酸入浴剤などを用いてpHを酸性に傾けることで、細菌の増殖を防ぎます。

③抗菌シャンプーやマイクロバブルを使用する

動物病院で、愛犬の皮膚の上で増えてしまっている菌に対する抗菌シャンプーを処方してもらいましょう。また、マイクロバブルを使用することで毛穴よりも細かな泡が入り込みしっかりと汚れを落とすことができます。

■ 冬は犬もカサカサする

冬
一方、冬はどうでしょうか?冬は気温も湿度も下がるため、皮膚がいい状態にあることが多く、しっかりした強い皮膚を作るのに適しています。しかし、冬は冬で以下のような問題があります。

①乾燥(かさつき)

→皮膚が乾燥すると、乾燥から体を守るため、皮膚からどんどん皮脂を出すようになります。するとまた夏場の皮膚と同じように毛穴に皮脂や汚れが詰まって全体的にベタベタしてしまいます。

②血流低下

→皮膚は、「ただ体を覆っているもの」と思われがちです。しかし、皮膚は体の「一番末端にある臓器」なのです。したがって、血流が悪くなると皮膚に栄養が行き届かなくなり、様々な問題が出てきます。

それぞれのスキンケアによる対処法は以下になります。

①セラミド配合製品などを使用して保湿を強化する

②ヘパリン類似物質を使用する

ヘパリン類似物質が配合された外用薬、炭酸泉、炭酸入浴剤やマッサージなどにより血流を改善します。

■ まとめ

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犬の体質や、元々持っている皮膚免疫のレベルによって、季節ごとにこれだけ皮膚の状態が変わってきます。私たち人間も、1年中同じスキンケアをする人は少ないと思います。夏はさっぱり系、冬はしっとり系の化粧水を選ぶ方が多いですし、保湿のためにさらに乳液を使う方も多いですよね。

その意識は、犬のスキンケアでも同様です。愛犬の皮膚の状態を普段からよく見て、季節によってシャンプーを使い分けてみませんか?年間を通して見られる皮膚トラブルも減っていくかもしれません。

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