動物と人の皮膚って違うの?

魚、カエル、犬、人・・・すべてに皮膚は存在します。皮膚は外側から、表皮、真皮、皮下組織といった3層の構造を取っていますが、動物種によってこれらの構造は大きく異なります。

魚の皮膚ってどうなってるの?

まず、水の中で生活する魚の皮膚はどうなっているのでしょうか?皮膚に触れる環境は水なので、常に皮膚は潤った状態にあると言えます。また、水の中では浮力が働くため、重力の影響が少なくなります。さらには紫外線など皮膚に有害な物質は、地上に比べると水中までは届きにくい状況です。つまり、水の中は皮膚にとって楽な状態なのです。

したがって、外側の世界と触れる表皮があまり発達していません。というと、魚には硬いウロコがあるじゃないか!との意見がありますが、あれは表皮ではなく実は真皮なのです。ウロコの外側に薄い表皮が存在し、表面をヌルヌルの粘膜が覆っているだけです。


カエルが遂げる変化って?

さて、カエルになるとどうでしょうか?おたまじゃくしの状態では水の中にいるので、魚と同じく表皮はあまり発達していません。カエルに成長すると水から外に出る、つまり陸に上がります。陸に上がると皮膚には様々なリスクが生じます。

特に問題になるのが乾燥です。周りは水で囲まれていなく、空気に触れるため水分がどんどん奪われます。体から水分を喪失することは生命にかかわります。水から陸に上がるということは、過酷な環境に体をおくことになるということです。

したがって、皮膚は大きな変貌を遂げます。水の中では発達していなかった、皮膚の一番外側の構造である表皮を発達させます。そして、表皮の一番外側に角層という強靭な壁を作ります。化粧品のCMなどで、「角層ケアが重要!」などの謳い文句をよく聞きますね。角層は皮膚のバリア機能、つまり乾燥した陸上で肌の潤を保ち、体の水分を喪失しないようにする大きな枠割を果たすのです。

ちなみに人とカエルでは、圧倒的に人の方が厚く強靭な角層を持っています。カエルの角層はとても薄く、薄い角層では陸上では干からびてしまいます。したがって、カエルは魚と同様に皮膚の表面を粘液で覆って、薄い角層のバリア機能をカバーしています。カエルを触るとヌルヌルしているのは粘液です。


哺乳類だから、犬と人は同じ?

さて、人と同じ哺乳類である犬も角層を有していますが、人に比べると角層は薄く、表皮も薄くなっています。

なぜでしょうか?人と犬の大きな違いは、犬の体の大部分は毛で覆われていることです。毛は、表皮や角層よりも外側に存在する構造で、体を守るバリア機能があります。人は毛をほとんど失ったため、表皮と角層を厚くすることで陸上生活に対応するようになりました。犬は毛で体の大部分を覆ったため、人に比べると表皮と角層はコンパクトになった、ということです。

 まとめ

よく動物の皮膚は強い!と、かん違いされることがあります。バリア機能に重要な役割を果たす角層や表皮の厚さで比べてみると、実は私たち人間よりも他の動物の方が薄く、“デリケート”な皮膚であることが伺えます。特に犬はシャンプーやカットなど人と同じケアがなされますが、人で行うよりも慎重にかつ丁寧に行った方が良さそうですね。

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